iDecoの年末調整・確定申告

★ お気に入りに追加
イデコ 年末調整

「老後資金は2,000万円必要」と金融庁が発表したことは記憶に新しいところです。

定年退職後の資金については、誰しもが不安を抱えているのではないでしょうか。

iDeCoとは、不安な老後のために行なう資産運用制度です。毎月、一定の金額を支払い、証券会社や金融機関がその資金の運用を行います。この制度には税制上の優遇措置があり、個人事業主や会社員にとってとても優遇されている制度で、現在(令和元年9月)、138万人の人がiDeCoに加入しています。

iDeCoはとても「お得な制度」なのですが、iDeCoの税制上の優遇措置を受けるためには、「年末調整」や「確定申告」をする必要があります。今回は、「iDeCo」についての「年末調整」、「確定申告」の方法についてご紹介いたします。

1.iDeCoとは

iDeCoとは、「個人型確定拠出年金」のことを言います。簡単に言うと、個人で行なう将来の年金への積立投資のことです。

iDeCoには税制優遇制度があり、1年間にiDeCoに拠出した掛け金は「全て所得控除」として取り扱われます。つまり、「税金が安くなる」のです。また、iDeCoの運用中に得た利益(運用益)については税金がかかりません。

2.年末調整と確定申告の違い

iDeCoの税金の控除を受けるためには、年末調整か確定申告を行わなければなりません。

年末調整とは「会社員・公務員が行なう手続き」、確定申告とは「誰でも行える手続き」です。

会社員・公務員の場合は、年末に会社や地方自治体で個人の1年間の給料の税金(所得税)を計算します。給料以外に収入がない方は、年末調整で税金の計算が終わっているため確定申告をする必要がありません。

一方、「個人で事業をされている人」や「年末調整をしているが、他にも収入がある人」、「給料の金額が2,000万円を超えている人」などについては確定申告が必要です。確定申告とは、さまざまな種類の所得(収入)について、自分自身で申告納税を行なうことです。

iDeCoに加入して掛け金を支払っている場合は、自分が何の収入を得ているかによって「年末調整」でiDeCoの手続きが必要なのか、「確定申告」でiDeCoの手続きが必要なのか異なります。

3.必要書類:「小規模企業共済等掛金払込証明書」

「小規模企業共済等掛金払込証明書」は、「国民年金基金連合会」というiDeCoの管理機関より自宅に郵送されてきます。

「小規模企業共済等掛金払込証明書」には、加入者が1年間に支払った(拠出した)金額が記載されています。

掛け金を自動引落しにしている人の証明書には、12月までの支払い予定額が記載されています。ただし、会社員や公務員で、iDeCoの掛け金を給与天引きにしている場合は「小規模企業共済等掛金払込証明書」は必要ありません。

「小規模企業共済等掛金払込証明書」はいつ届く?

「小規模企業共済等掛金払込証明書」は、2年目以降の場合、毎年10月下旬の発送予定になっていますので、遅くても11月上旬にはご自宅に郵送されてきます。しかし、iDeCoに加入した初年度は、加入した月により発送時期が異なります。

2019年の具体的な発送時期は、次のとおりです。

2019年1月から9月の期間に掛金の払い込みがあった方

iDeCo 表1(画像をクリックしたら大きい画像を見ることができます)

2019年10月以降から掛金の払い込みがある方

ideco2 表2

(画像をクリックしたら大きい画像を見ることができます)

4.年末調整(会社員・公務員)で手続きする場合

会社員や公務員の人は、会社または地方自治体が年末調整を行います。iDeCoに掛け金の支払いがある方は、この年末調整で上記のとおり郵送されてきた「小規模企業共済等掛金払込証明書」を提出することで税金の優遇(所得控除)を受けることができます。

勤務先から配布された「給与所得者の保険料控除申告書」に必要事項を記入し、「小規模企業共済等掛金払込証明書」を添付して勤務先に提出する必要があります。また、申告書が該当欄に支払金額を記入します。

簡単に言うと、右下の「小規模企業共済等掛金控除」の欄の上から3番目「確定拠出年金法に規定する個人型年金加入者掛金」に、「小規模企業共済等掛金払込証明書」に明記されている金額を記入するだけです。

参照:国税庁

5.確定申告で手続きをする方法

個人事業者などの確定申告が必要な人、または、年末調整で上記の「小規模企業共済等掛金控除」を受けていない場合は、確定申告で所得控除の適用を受けることができます。所得控除には「国民年金基金連合会」から郵送される「小規模企業共済等掛金払込証明書」が必要です。具体的な確定申告書の記載方法は、次のとおりです。

確定申告書A、若しくはB(所得の種類によって異なります)の第二表の右側の「小規模企業共済等掛金控除」の欄に、掛金の種類を「個人型確定拠出年金」と記入して「小規模企業共済等掛金払込証明書」に記載されている金額を記入。

次に、第一表の「所得から差し引かれる金額」に、第二表で記入した金額を記入。

確定申告書を税務署に提出する際には、「小規模企業共済等掛金払込証明書」の添付が必要になります。

6.よくある質問

Q1.個人型確定拠出年金の口座引落日までに入金が間に合わなかったのですが、追納できますか?

A1掛け金を追納することはできません。入金が間に合わなかった場合は、その月の掛け金の支払いは無かったことになります。新規契約の場合は申請書のタイミングによっては2ヶ月分をまとめて口座より引き落しされる場合があります。

Q2.払込証明書が届かないのですが、どうすればいいですか?(紛失した場合も同様)

A2加入されているiDeCoの運営機関に連絡して下さい。運営機関によっては「小規模企業共済等掛金払込証明書再発行申請書(K-024A)」の提出を求められ、再発行手続きになる場合があります。
参考リンク:記入方法

Q3.国民年金保険料に未納があるのですが、掛け金を支払うことができますか?

A3国民年金保険料に未納がある場合は、iDeCoの掛け金を拠出することはできません。第1号加入者(自営業者)の人には年に1回、国民年金保険料の支払状況の確認が行われ、もし未納の月があった場合は、その月の掛け金の拠出は無かったものとして取り扱われます。

まとめ

今回は、iDeCoの税制優遇を受けるための年末調整・確定申告の手続きについてご紹介しました。

年末調整は、勤務先から配布された「給与所得者の保険料控除申告書」の必要欄を記入し、「小規模企業共済等掛金払込証明書」を添付して勤務先に提出しましょう。

確定申告で手続きする方は、「国民年金基金連合会」から郵送される「小規模企業共済等掛金払込証明書」をもって、必要書類を記入しましょう。

GoogleAdsense

この記事が役に立ったらシェアしてください!

あなたへおすすめの記事

GoogleAdsense関連コンテンツ